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2008 年度 実績報告書

外国人による日本神話研究の歴史とその影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18720018
研究機関国学院大学

研究代表者

平藤 喜久子  國學院大學, 研究開発推進機構, 講師 (50384003)

キーワード神話学 / 翻訳 / 日本学 / 宗教学
研究概要

外国人による日本神話研究の歴史とその影響について、平成20年度には主に主下記の調査、分析を行った。
(1) チェンバレンの古事記翻訳と19世紀の神話学者との関係。
愛知教育大学所蔵のチェンバレン文庫の調査を行った。文庫には、19世紀の神秘主義やアメリカの新宗教に関する書籍も含まれており、チェンバレンの宗教との関わりについての情報を得ることができた。
國學院大學千々和到教授より、ピットリバース博物館所蔵が所蔵するチェンバレンからタイラーに宛てた手紙を資料として提供された。この資料は未公開のものであり、分析の結果はじめてチェンバレンがタイラーにヨシタクトをとったときのものと判明した。チェンバレンと19世紀を代表する神話学者、人類学者との関係を知るきわめて貴重な手がかりを得た。
(2) D. C. ホルトムにみる明治期の日本神話研究の影響
ホルトムは、アメリカの神道学者で、戦後日本の宗教行政やアメリカにおける神道研究、日本宗教研究にも大きな影響を及ぼしたと言われている。その蔵書が國學院大學日本文化研究所に寄贈されていたため、その旧蔵書をデータベース化し、書き込み等をチェックした。蔵書のなかにはアストンをはじめとする明治期の日本本神話に関する翻訳研究も含まれており、複数の書き込みも確認された。この書き込み部分についてもデジタル化し、公開を予定している。
(3) ドイツ・フランスにおける古事記翻訳の現状
現在古事記をフランス語に翻訳しているフランス国立東洋言語文化学院のフランソワ・マセ教授とドイツ語に翻訳しているドイツ・テュービンゲン大学のクラウス・アントーニ教授とそれぞれ会合を持ち、それぞれ明治期、昭和期の翻訳をどう評価し、新しい翻訳に活かすか、また翻訳に際して具体的にどのような問題が生じているかについて話し合った。本研究課題による成果を提示し、情報提供をすることもできた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 初期ジャパノロジストたちと神話学2008

    • 著者名/発表者名
      平藤喜久子
    • 雑誌名

      東アジアの古代文化 137

      ページ: 130-134

  • [学会発表] チェンバレンの古事記翻訳2009

    • 著者名/発表者名
      平藤喜久子
    • 学会等名
      護符・起請文研究会
    • 発表場所
      國學院大學
    • 年月日
      2009-02-21
  • [備考] にてホルトム文庫データベースを公開予定(2009年6月)

    • URL

      http://k-amc.kokugakuin.ac.jp/DM/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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