研究課題
若手研究(B)
本研究は占領下(1940-44年)パリにおける音楽活動状況を解明する一環として、当時新設されたパリ市芸術総監本部(パリ市芸術局)が独自に行った音楽政策を調査し、その実態と意義を考察した。その結果、(1)定期演奏会事業を市として初めて実施することで積極的な現代フランス音楽促進を図っていたこと、(2)第三共和政期から続くパリ市音楽コンクールを継承することで音楽による「国家」シンボル確立に貢献しようとしたこと、が判明した。ただしこうした努力は、ヴィシー政権からもパリ解放後の市民からも評価されることはなかった。
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アートマネジメント研究 第9号
ページ: 18-27
人間文化論叢(お茶の水女子大学人間文化研究科) 第9巻
ページ: 151-160
お茶の水音楽論集, 徳丸吉彦先生古稀記念論文集 特別号
ページ: 55-65