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2008 年度 実績報告書

共和制崩壊前後のシエナにおける宗教イメージに関する包括的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18720035
研究機関西南学院大学

研究代表者

松原 知生  西南学院大学, 国際文化学部, 准教授 (20412546)

キーワードルネサンス / マニエリスム / イタリア絵画 / ジョルジョ・ディ・ジョヴァンニ / シエナ / トスカーナ大公 / メディチ家 / フィレンツェ
研究概要

「交付申請書」に記した研究実施計画に基づき、イタリアでの実地調査と研究を行なった!実地調査は、2008年9月2日から同13日にかけて行なった。主に滞在したのはシエナで、今年度の研究め主要テーマであるジョルジョ・ディ・ジョヴァンニの絵画作品を調査し、写真を撮影した。作品を所蔵する機関はキージ=サラチーニ・コレクション、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行、ベルカーロ荘、パラッツォ・パトリーツィ(イントロナーティ・アカデミー本部)など、多くは通常非公開であるが、事前に連絡を取っておいたため、いずれの場所でもスムースに鑑賞でき、また管理者や研究者に作品に関する聞き取り調査ができたのも、たいへん有益であった。そのほか、国立絵画館、国立文書館、サン・ピエトロ・アッラ・マジョーネ聖堂なども詳しく調査し、ジョルジョ・ディ・ジョヴァンニに帰属が可能と思われる新しい作品を見出すことができた。
他方、帰国後の研究においては、現地で撮影した写真を整理・分析するとともに、メディチ家のフイレンツェとの間で戦われた「シエナ戦争」に関する文献を網羅的に読解した。特に、同時代人ソッツィーニの『日記や、シエナ側につき参戦したフランスの軍人モンリュックの『回想録』は、戦争当時野町(特にカモッリーア地区)の様子や人々の暮らしを生き生きと彷彿させ、またジョルジョ・ディ・ジョヴァンニの作品を解釈する上でも、きわめて有益であった。
なお、以上の研究成果は、平成21年度中に学会発表と論文のかたちで公にする予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「往生際」のトポグラフィーつげ義春と古物2008

    • 著者名/発表者名
      松原知生
    • 雑誌名

      西南学院大学国際文化論集 23-2

      ページ: 99-154

  • [学会発表] カラスとトスカーナ大公--シエナ、フォンテジュスタ聖堂《ペストの聖母》をめぐって2008

    • 著者名/発表者名
      松原知生
    • 学会等名
      鹿島美術財団研究発表会
    • 発表場所
      鹿島KIビル
    • 年月日
      2008-05-16
  • [図書] 境界は出会いの場非西欧圏のキリスト教文化西南学院大学博物館新収蔵品展2008

    • 著者名/発表者名
      米倉立子編、松原知生ほか著
    • 総ページ数
      32
    • 出版者
      西南学院大学博物館
  • [備考] 西南学院大学国際文化学部教員紹介

    • URL

      http://www.seinan-gu.ac.jp/gakubu/bn_kb/jiseki.html#MATSUBARA

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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