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2007 年度 実績報告書

北米日系移民の日本語文学に関する総合的研究1868-1945

研究課題

研究課題/領域番号 18720043
研究機関京都教育大学

研究代表者

日比 嘉高  京都教育大学, 教育学部, 准教授 (80334019)

キーワード北米移民 / 日本語文学 / 日本人街 / 書店 / 中島直人 / 翁久允 / ハワイ移民 / 書物の流通
研究概要

本年度の成果としては、次の5点を主な成果としてあげられる。
1)前年度に引き続き、米国太平洋岸の移民地における「日本語環境」の調査 日本人街における書店のあり方を日本語新聞などの分析や、関係者の聞き取りをもとに調査した。また日本との間の書物の流通形態についても調査分析を行つた。とくにサンフランシスコを中心とする日本語環境の状態については、総論的な論文がすでに完成しており、刊行を待つ状態にある。
2)中島直人の軌跡と文学に関する論文執筆 ハワイ出身の文学者、中島直人について、彼の2世作家としての出自とアイデンティティの構成をあきらかにし、またその作品について分析を行った。論文はすでに完成し、刊行を待つ状態である。
3)ハワイへの海外出張調査 ハワイで実地調査を行つた。ハワイ大学図書館における日系移民の日本語文学およびメディアに関する文献調査の他、中島直人関係の調査として、彼の出身地であるパールシティおよびワイアワも現地調査を行い、パールシティの本願寺などで聞き取り調査も行った。
4)翁久允の作品および論説に関する調査分析 米国の日系移民文士として屈指の作品数を誇り、また「移民地文芸」論など当地における文学運動の中心的入物であった翁久允について調査分析を行った。目本と米国と移民地の間で葛藤し、分裂した彼のアイデンティティと文学的指向性について、論説、小説、および周囲の反響などから考察した。論文としてすでに発表している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 移植樹のダンス-翁久允と「移民地文芸」論2008

    • 著者名/発表者名
      日比嘉高
    • 雑誌名

      テクストたちの旅程-移動と変容の中の文学-(書籍の論文集である) 花書院 刊

      ページ: 46-60

    • 査読あり
  • [学会発表] 北米移民地における日本書店-サンフランシスコの場合-2007

    • 著者名/発表者名
      日比嘉高
    • 学会等名
      立命館大学国際言語文化研究所「近代書籍流通:日本語の交差 (日本・北米・南米)」
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2007-07-06

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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