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2007 年度 実績報告書

蕪村・樗良・暁台を中心とする中興期京都・伊勢俳壇の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18720052
研究機関桜花学園大学

研究代表者

寺島 徹  桜花学園大学, 人文学部, 講師 (30410880)

キーワード中興期俳諧 / 蕪村 / 暁台 / 樗良 / 蕉風復興運動
研究概要

本研究では、中興期俳諧の主導的役割を担った与謝蕪村と加藤暁台・三浦樗良の関係に焦点をあて、安永天明期の京都・伊勢という場(俳壇)を対象に分析しようとするものである。蕪村と暁台は、俳諧観・連句作法・仮名遣いなどの面で対蹠的な要素が多くみられる。19年度は、蕪村と暁台の仮名遣いの違いについて、以前行った調査をもとに、個人句集の場合における補足調査と分析を行った。一方、俳壇的立場からみることにより、両者が、今まで注目されてこなかった蕉風理念「からび」を共有していたとの見通しをたてた。その共通理念のもとに、安永・天明期の蕉風復興運動(とくに芭蕉百回忌取越追善の風羅念仏法要)が推進されたと予測し、関係資料の調査・分析につとめた。早稲田大学中央図書館、都立中央図書館、名古屋市蓬左文庫、伊勢神宮文庫所蔵の俳書における書誌研究を行い、天理大学図書館では綿屋文庫資料(「逸漁俳諧資料」)の調査を行った。とくに、暁台の自筆資料『こなむ』(架蔵本)と刊本『こなむ』(神宮文庫蔵)との比較調査を進めるなど、安永期から天明期における暁台の上方進出と蕉風復興運動の具体的様相について資料整備を行った。その一部を翻刻し、データベース化をこころみた。また、連句の面からも、暁台周辺の連句評点集の調査と分析を行い、関係俳書(真蹟資料)の探査を中心に東京・名古屋・伊勢などで現地調査を行った。とくに蓬左文庫(堀田文庫)の連句資料の判詞に注目し、「三句のわたり」「指合」などに関する基礎データの調査・分析を行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 江戸中期の俳諧句集における仮名遣いについて2008

    • 著者名/発表者名
      寺島 徹
    • 雑誌名

      桜花学園大学人文学部研究紀要 10号

      ページ: 右11頁-右19頁

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 蓮阿坊白尼の連句評点について(1)2008

    • 著者名/発表者名
      寺島 徹
    • 雑誌名

      蒼穹 83号

      ページ: 13-15

  • [雑誌論文] 蓮阿坊白尼の連句評点について(2)2008

    • 著者名/発表者名
      寺島 徹
    • 雑誌名

      蒼穹 84号

      ページ: 26-33

  • [雑誌論文] 蓮阿坊白尼の連句評点について(3)2008

    • 著者名/発表者名
      寺島 徹
    • 雑誌名

      蒼穹 85号

      ページ: 26-33

  • [雑誌論文] 蓮阿坊白尼の連句評点について(4)2008

    • 著者名/発表者名
      寺島 徹
    • 雑誌名

      蒼穹 86号

      ページ: 26-31

  • [雑誌論文] 蓮阿坊白尼の連句評点について(5)2008

    • 著者名/発表者名
      寺島 徹
    • 雑誌名

      蒼穹 87号

      ページ: 26-30

  • [雑誌論文] [尾張俳人]武藤巴雀の連句評点について(上)2008

    • 著者名/発表者名
      寺島 徹
    • 雑誌名

      蒼穹 88号

      ページ: 26-31

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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