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2006 年度 実績報告書

中世仏教僧の詠歌における特質と思想・信仰基盤の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18720056
研究機関十文字学園女子大学短期大学部

研究代表者

平野 多恵  十文字学園女子大学短期大学部, 文学部, 講師 (60412996)

キーワード釈教歌 / 仏教 / 明恵 / 『楢葉和歌集』 / 『続門葉和歌集』 / 『明恵上人遺訓』 / 『明恵上人伝記』
研究概要

1 『明恵上人伝記』所収の明恵和歌について、全体の三分の一に注釈を施した。本文批判にのっとった正確な注釈を目指し、注釈作業の前提として『明恵上人伝記』主要伝本九本の本文を参照して校異をとった。そのうえで現代語訳、語釈、考察を加え、参考文献を提示した。その成果は「『明恵上人伝記』所収和歌注釈(一)」(『十文字学園女子大学短期大学部研究紀要37』2006年12月)とした公表した。これによって、難解な部分のあった『明恵上人伝記』所収の明恵和歌と詞書を詳細に理解することができるようになった。残り三分の二の注釈は平成19年度も継続して行う。
2 明恵の和歌観の一端を知る上で重要な資料である『明恵上人遺訓』について、伝本系統を整理し、その成立過程を明らかにした。『明恵上人遺訓抄出』、『明恵上人伝記』、版本『明恵上人遺訓』に収められた明恵の発言を比較検討し、その関係を分析したことにより、明恵の実際の発言と後世に増補された部分を見極めることができるようになった。その成果は、平成19年度中に「『明恵上人遺訓』の成立」として公表する予定である。
3 『楢葉和歌集』と『続門葉和歌集』所収の釈教歌のうち、経典に依拠する歌について、その典拠を調査したうえで思想的な基盤を検討した。この作業は平成19年度も継続して行う。平成19年和歌文学会五月例会(於学習院大学)において、その成果の一部を「寺院文化圏の釈教歌-『楢葉集』『続門葉集』を中心に-」として口頭発表する予定である。

研究成果

(1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文

  • [雑誌論文] 『明恵上人伝記』所収和歌注釈(一)2006

    • 著者名/発表者名
      平野 多恵
    • 雑誌名

      十文字学園女子大学短期大学部研究紀要 37

      ページ: 72-84

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公開日: 2008-05-07   更新日: 2016-04-21  

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