5月12日に山陰歴史館にて、『源氏物語』と七絃琴についての講演を行う。7月6日に米子市役所にて、浦上玉堂制作の七絃琴が山陰歴史館に所蔵されている旨の記者会見を行う。翌日、各メディアにて報道される。7月28日に和洋女子大学にて、研究協力者の方々との研究会を行い、そこで山陰歴史館所蔵の七絃琴二張についての研究発表を行う。8月21日、物語研究会大会にて同じく山陰歴史館所蔵の七絃琴二張についての研究発表を行う。9月16日、鳥取地域史研究会にて、江戸後期米子に在住し、山陰歴史館所蔵七絃琴のうち一張を制作した田代元春に関する研究発表を行う。同月、『新修米子市史だより』に、田代元春についての論文を掲載する。11月17日から18日、伏見无家氏を米子に迎え、山陰歴史館所蔵の浦上玉堂制作七絃琴の調査を実施し、田代元春制作七絃琴の修復を行う。後に伏見氏によって、調査報告書が作成される。2月9日、島根大学法文学部山陰研究センター主催の研究会にて、山陰歴史館所蔵の七絃琴二張についての講演を行う。3月、鎌倉初期までに成立したテクストについての琴用例の悉皆調査をまとめた『日本文学における琴学史の基礎的研究《資料編》』を制作する。3月8日、明治大学にてシンポジウム「源氏物語と七絃琴」を開催する。同月、『物語研究』に8月大会の発表要旨を掲載する。本年度は、研究協力者の力を借りての古代日本の琴用例の調査を主な事業とし、また近世米子地方における七絃琴に関わる文化状況についての調査研究も行った。
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