• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

越境の詩学-亡命ロシア文化における映像文化と文学の接点としてのナボコフ研究

研究課題

研究課題/領域番号 18720061
研究機関北海道大学

研究代表者

毛利 公美  北海道大学, スラブ研究センター, 助手 (30419212)

キーワードロシア文学 / 越境 / 亡命ロシア / 文学と映像
研究概要

平成18年度は、亡命ロシア社会についての背景知識を深めることを第一の目標とし、近年ロシアで出版された亡命ロシア関係の資料を中心に研究を進めた。現段階では具体的な成果の形としてまとめるには至っていないが、本研究課題で扱おうとしているさまざまな問題について、一定の知見を得ることができたと思う。
諸般の事情により、目標としていた国際学会での報告等は断念せざるを得なかったが、12月に北大スラブ研究センターで行われた国際シンポジウムにおいて、ドイツにおけるロシア系移民の問題を研究しているフンボルト大学のツィピルマ・ダリエヴァ氏、ジェンダーの視点を取り入れながらロシアおよびバルト地域の映像・文化を研究しているラトビア大のイリーナ・ノヴィコヴァ氏などと意見交換を行えたことは非常に有意義であった。
亡命やディアスポラ・越境をめぐる問題は、グローバル化がすすむ現代においてますます尖鋭化している。近年、「越境」というキーワードをタイトルに掲げた研究が数多くある中で、本研究課題が扱おうとしている時代や対象をどのように位置づけるべきか、明確な問題意識と周到な計画をもって課題に当たる必要があることを痛感した。多数みられる「越境」研究の多くは、現代の多文化的状況を扱うアクチュアルな文化研究・社会分析といった側面が強い。前世紀の亡命ロシアの歴史的遺産を見直すことによって得られる教訓を現代にどうフィードバックしていけるかを考慮しながら、18年度の成果と反省を今後の研究につなげていきたい。

研究成果

(1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 光学機器としての語り手-ナボコフ『賜物』における映像と語り2006

    • 著者名/発表者名
      毛利 公美
    • 雑誌名

      ロシア語ロシア文学研究 38

      ページ: 42-48

URL: 

公開日: 2008-05-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi