今まで収集してきた関係時期の雑誌の分析を進めた。とくにマイクロ・フィルムにかんしては、本科研費にて専用の読み取り機器と、植民地期の大連で発行された中国語新聞『泰東日報』(部分)を購入、研究室にて年代ごとに分析を進めている。 2006年9月には、長春の吉林大学図書館、大連市図書館などに赴き、1920年代から「満洲国」期の関連資料を探査した。 以上のような下地をへて、以下の具体的作業を開始した: 1)20年代「関東州」と周辺地域における中・日双方の活動についての対照年表の作成 2)関連資料目録のデータベース化 2007年3月には、台湾清華大学・台湾文学研究所にて、「文本中的流亡----在「滿洲國」寫作的中國作家的母語走向何方」(「テクスト内の漂流-「満洲国」において創作した中国人作家の母語はどこへ向かったか」)の講演を行い、参加者と討論した。
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