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2006 年度 実績報告書

「満洲国」時期の文学に関する日中横断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18720086
研究機関首都大学東京

研究代表者

大久保 明男  首都大学東京, 人文科学研究科, 助教授 (10341942)

キーワード中国文学 / 中国東北部 / 「満州国」 / 中国現代文学 / 植民地文化 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / 淪陥区
研究概要

18年度は当研究テーマに関わる資料の調査や整理を中心に研究を進めてまいりました。現在日本に所蔵されていない中国側の資料に対する発掘調査の作業をおこないました。具体的に当時に発行されていた新聞や雑誌を調査の対象にしました。調査では、「満洲国」時期のハルビンや瀋陽(奉天)で発刊されていた『大北新報』、『国際協報』、『哈爾濱日日新聞』、『哈爾濱公報』、『民声晩報』などの所在が判明し、研究テーマに関わる一部の内容について複写してきました。また、マイクロフィルム化された一部の資料を購入しました。現在、これらの資料を解読しながら整理作業を進めています。記事見出しのデータベース化や目次作成を目指しています。
また、中国側研究者との学術交流も進めてきました。資料調査で訪中する際に、関連分野の専門家や関係者と懇談会を開くなどして、意見交換をおこないました。交流をきっかけに、中国側の学術雑誌に、日本側の資料や研究視点を取り入れた学術論文を投稿して、まもなく刊行される見込です。同時に、中国側の研究成果も日本の研究誌に掲載する予定です。このように、日中双方の研究成果を互いに紹介して、日中横断的な研究をいっそう進めていきます。今後は人的交流の面でもさらに深めていく必要があると考えております。
一方、日本国内においても研究交流を進めてきました。関わっている「満洲国」文学研究会の運営を通して、昨年度は二回の研究発表会や三回の懇談会・読書会を開催しました。また、相関分野の研究団体である「植民地文化研究会」での研究発表をしました。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 表象される「中国残留孤児」2006

    • 著者名/発表者名
      大久保 明男
    • 雑誌名

      アジア遊学 85号

      ページ: 156-166

  • [雑誌論文] 周保中の詩歌 満洲植民地時期文学の一頁2006

    • 著者名/発表者名
      呂元明著, 大久保明男訳
    • 雑誌名

      植民地文化研究 5号

      ページ: 48-59

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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