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2007 年度 実績報告書

ウズベキスタンにおけるイラン語-チュルク語言語接触による文法化

研究課題

研究課題/領域番号 18720097
研究機関東北大学

研究代表者

井土 愼二  東北大学, 大学院・国際文化研究科, GSICSフェロー (80419233)

キーワード国際研究者交流 / ウズベキスタン / イラン語 / タジク語 / ウズベク語 / 言語接触 / 文法化 / チュルク語
研究概要

フィールドワークで得られたデータに基づき、ウズベキスタン内ブハラで話されるタジク語の変種を記述した。この成果の一部は、研究実施計画で計画されたように、すでに出版された著書(Bukharan Tajik)の形で発表済みである。フィールドワークにおいては、ウズベキスタンにて現地の研究者との連携により、データの分析を確実なものとしたが、この過程で、10代から50代までの年齢も性別も多様な母語話者と多くのセッションを行うことができ、結果として、この変種内の世代間での変異も記述することができた。
これは前述の著書の内容に一部反映させることができた。
フィールドワークでは、この他に、特にタジク語とウズベク語の接触による文法化のプロセスを調査した。このような文法化の事例の中には、タジク語の前置詞の後置詞化のように、ウズベク語との接触によるものと推定が可能なものの他にも、タジク語前置詞の名詞化のように、ウズベク語との接触と関連が無さそうなものまでが認められ、現在のブハラのタジク語における文法化をウズベク語との接触に排他的に帰すことができないことが分かった。また、ブハラのタジク語の母音音素体系が初期中世ペルシャ語の母音音素体系から(恐らくは引き寄せ)連鎖推移によって成立した可能性があることが分かった。この調査の成果は21年度に論文として発表する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Bukharan Tajik2007

    • 著者名/発表者名
      Shinji Ido
    • 総ページ数
      111
    • 出版者
      Lincom Europa

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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