平成19年度は、本研究計画の2年目に当たる。初年度にデータ分析をするための設備備品を購入したため、本年度は大がかりな設備を購入することはなかったが、消耗品としてビデオテープやDVDディスクなどを購入した。 本年度は、初年度に果たせなかったデータ収集を開始し、韓国および台湾に赴いた。現地ではデータを収集したが、特に韓国では、現地で市販されている韓国手話関連の書籍・辞書類を多数購入した。 自身の研究については、日本手話学会第33回大会において「台湾手話および韓国手話の語彙比較研究」という題目で口頭発表を行なった。また、2007年秋にギャローデット大学出版(Gallaudet University Press)から出版されたSign Languages in Contact(手話言語の接触;David Quinto-Pozos編)に"Comparing the Lexicons of Japanese Sign Language and Taiwan Sign Language:A Preliminary Study Focusing on the Difference in the Handshape Parameter"(日本手話および台湾手話の語彙比較:手形パラメターの違いに関する予備研究)という1章を寄稿した。その他、日本手話に対する知見を得るためセミナーなどにも参加した。
|