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2008 年度 研究成果報告書

狂言資料を中心に近代語の萌芽や体系化成立を追究する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18720125
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 日本語学
研究機関中村学園短期大学 (2007-2008)
純真女子短期大学 (2006)

研究代表者

荻野 千砂子  中村学園大学短期大学部, 幼児保育学科, 講師 (40331897)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
キーワード日本語史 / 文法
研究概要

近代語授受動詞に視点が生じた過程を明らかにした。近代語のヤルは「私が〜にやる」、クレルは「〜が私にくれる」、モラウは「私が〜にもらう」のように、一人称から見た授受表現である。三語は「私」を中心とした一人称寄りの視点を持つ。この理由を、室町時代中期からテ形+補助動詞の形式が発達した結果であると考えた。テクレで依頼、テヤロウで意志、テモライタイで願望の表現が発達した結果、主語や与格との関係に人称制約が生じ、本動詞に視点が生じたと結論づけた。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2009 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (9件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 江戸時代前期の「いただく」2009

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 雑誌名

      『東アジア日本語教育・日本文化』第十二輯

      ページ: 83-92

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 琉球八重山方言の指示詞について2009

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 雑誌名

      中村学園大学・中村学園大学短期大学部研究紀要 第41巻

      ページ: 19-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 近世前期のテヤル-現代語のベネファクティブとの比較-2008

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 雑誌名

      中村学園大学・中村学園大学短期大学部研究紀要 第40号

      ページ: 11-17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 授受動詞の視点の成立2007

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 雑誌名

      日本語の研究(『国語学』通巻230号) 第3巻3号

      ページ: 1-16

    • 査読あり
  • [学会発表] クダサルの古代語授受動詞の性質について2009

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 学会等名
      第225回筑紫日本語研究会
    • 発表場所
      久留米大学
    • 年月日
      2009-03-30
  • [学会発表] 「もらう」と「いただく」2008

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 学会等名
      東アジア日本語教育・日本文化研究学会2008年度国際学術大会
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      2008-10-26
  • [学会発表] 古代語授受動詞の体系に関して2008

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 学会等名
      第222回筑紫日本語研究会
    • 発表場所
      九州国立大学九重共同研修所
    • 年月日
      2008-08-07
  • [学会発表] 中世語「給はる」と琉球八重山地方のタボールンについて2008

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 学会等名
      第25回九州方言研究会
    • 発表場所
      熊本・熊本大学
    • 年月日
      2008-01-05
  • [学会発表] 「『琉球館訳語』の琉球語の音註漢字の読み-「南京官話」の影響」2007

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 学会等名
      東アジア日本語教育・日本文化研究学会2007年度国際学術大会
    • 発表場所
      中国北京・北京外国語大学
    • 年月日
      2007-10-27
  • [学会発表] 沖縄県石垣市の指示詞2007

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 学会等名
      指示詞研究会・土曜ことばの会
    • 発表場所
      大阪・大阪大学
    • 年月日
      2007-10-20
  • [学会発表] 琉球石垣方言のトールン・タボールンについて2007

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 学会等名
      第214回筑紫日本語研究会
    • 発表場所
      九州国立大学九重共同研修所
    • 年月日
      2007-08-10
  • [学会発表] 狂言資料を中心にみた授受動詞クレル・ヤル・モラウの成立2006

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 学会等名
      第239回近代語研究会秋季発表大会(全国大会)
    • 発表場所
      岡山・岡山大学
    • 年月日
      2006-11-10
  • [学会発表] 「てくれる」の萌芽と本動詞「くれる」との関係2006

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 学会等名
      (第209回筑紫国語学談話会)現:筑紫日本語研究会
    • 発表場所
      九州国立大学九重共同研修所
    • 年月日
      2006-08-11
  • [図書] 「クダサルの人称制約の成立に関して」『筑紫語学論叢II日本語史と方言』2006

    • 著者名/発表者名
      荻野千砂子
    • 総ページ数
      256-273
    • 出版者
      風間書房

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公開日: 2010-06-10   更新日: 2016-04-21  

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