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2006 年度 実績報告書

英語の語強勢の音響特性の知覚:日本語母語英語学習者と英語母語話者の比較

研究課題

研究課題/領域番号 18720133
研究機関同志社大学

研究代表者

菅原 真理子  同志社大学, 文学部, 専任講師 (10411050)

キーワード第一強勢 / 第二強勢 / 第一フォルマント / 第二フォルマント / target undershoot
研究概要

当研究は、(1)英語の第一強勢・第二強勢音節の音饗的違いは何か、(2)その違いを英語母語話者と日本語母語英語学習者がどう知覚しているか、を解明することを目的としている。平成18年度は、(1)に焦点を当てた。
夏季に、MIT主任研究員Shattuck-Hufnagel氏の下で、英語の語強勢の音響的特徴に関しての情報収集を行った。そこで明らかになったのは、先行研究や最新のMITの研究でも、第一強勢・第二強勢母音の質の違いに関して深く研究がなされていないという点であった。
年末には、英語の母語話者の発話実験を行った。文脈で旧情報として解釈されて焦点となる語に後続する環境下、即ちピッチアクセントによる第一・第二強勢の区別が出来ない環境下で、果たして第一・第二強勢母音間に、質の違い(=第一・第二フォルマントの値の違い)があるのかを検証するものであった。先行研究で、第二強勢母音の方が第一強勢母音よりも、焦点に後続する環境下でも短い、ということが明らかになっているので(Okobi,2006)、そのような短い第二強勢母音ではtarget undershoot、即ち目標となるフォルマント値に到達する前に、後続の子音に向けてそのフォルマント周波数が変化していく、ということが予測される。3人の被験者のうち、イントネーションに問題のあった1人を除き、分析を行った。結果としては、予想通り、第一強勢音節のフォルマント値の方が、より極端な値をとっていた。言い換えれば、第二強勢音節のフォルマント値にtarget undershootが起こっていた。平成19年4月現在、より多くの被験者で、上記と同じ結果を再現できるか確認している最中である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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