本研究では、科研費を用いて、新聞、論文、エッセイ集、シナリオ集のコーパスの構築、および「談話展開指標」基礎資料の作成をおこない、それにもとづいて、接続表現の出現頻度順のリスト、および、個々の接続表現が持つ機能領域の広狭を示すリストを完成させた。その結果、接続表現の出現頻度と出現する接続表現の種類に、各ジャンルの特性を反映した特徴が見られること、および、接続表現の種類によって機能領域に大きな違いが見られることを明らかにした。さらに、先行文脈にどのような表現があるとき、特定の接続表現が出現するかという相関関係も、部分的ではあるが、明らかにした。
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