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2006 年度 実績報告書

日本人英語学習者における心的辞書の発達過程

研究課題

研究課題/領域番号 18720146
研究機関広島大学

研究代表者

田頭 憲二  広島大学, 外国語教育研究センター, 助手 (00403519)

キーワード心的辞書 / 語彙習得 / 意味転移
研究概要

平成18年度は文献調査を進めることを中心に,現在までの第二言語語彙研究の先行研究を敷衍することで,従来の第二言語語彙研究における研究上の問題点を指摘し,今後の展望を示すことを目的とした。具体的には,2000年以降に出版もしくは発表された第二言語語彙研究に関する文献を網羅的に分析することにより,第二言語語彙研究分野において学習者の語彙の発達過程がどのように扱われてきたのかの考察を行うとともに,語彙の発達過程の解明の必要性をこれまでの先行研究の傾向および問題点を指摘することにより明確化した。その際に,語彙の発達過程を学習者の心的辞書の変容と捉えることとした。このことにより,従来の第二言語語彙研究においては,学習者の語彙の発達過程に関しては,未だ明らかとされておらずまた検証がなされていない状態であり,その原因として研究の基盤となり得る理論およびモデル,また,それらより派生をする仮説が無い状態において研究が進められていることが明らかとなった。そのため,これからの英語教育に対して求められる第二言語語彙研究の方向性として,このような状況を改善するためにも心理学,バイリンガル研究等の関連分野において提案されている理論およびモデルを援用する必要性が指摘された。特に,近年主張された心理言語学的語彙習得モデルが今後の第二言語語彙研究の基盤とするモデルとして有益であることが確認された。
また,上記の文献研究より次年度に計画されている日本人英語学習者の心的辞書の仮説的発達過程の検証に向けた調査計画の設定および調査計画の確定を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 第2言語語彙研究における語彙習得研究-理論およびモデルの構築を目指して-2007

    • 著者名/発表者名
      田頭 憲二
    • 雑誌名

      広島外国語教育研究 10(印刷中)

  • [雑誌論文] The Influence of L1 Semantic Transfer on the Development of the L2 Mental Lexicon2007

    • 著者名/発表者名
      田頭 憲二
    • 雑誌名

      Annual Review of English Language Education in Japan 18(印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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