本年度は本研究課題の最終年度にあたり、平成18年度〜平成20年度の研究を総括した論文2件を執筆した(平成21年度に刊行予定)。またポスターセッション・口頭発表を計4件実施した。 本研究課題の開始時には予想していなかったCloze Testを簡便に作成するツールについて、平成19年度中から構築してきたが、本年度は特にこの完成に注力した。成果はhttp://www.oit.ac.jp/ip/〜kamiya/mwb/mwb.htmlに公開しているが、従来の形式に加え、特定の語彙レベルや品詞を抜き取りの対象とする、これまでにない形式のCloze Testを効果的に作成する手法を提案することができた。これまでは国内での高大連携に向けた効果的な教材作成方法の開発を主眼としていたが、国際学会での発表の機会を得たことを機にCloze Test作成ツールの英語版を作成した。今後はPhrase Reading Worksheet作成ツール(http://www.oit.ac.jp/ip/〜kamiya/prw/prw.html)についても英語版を開発する方向で検討している。 本研究課題では様々な技術動向に広くアンテナを向け、効果的な授業運営に繋がる教材作成のためのツール開発を行ってきたが、主たる開発環境であったFiie Makerを利用した新たな教材管理手法や学習素材提示手法め開発にも着手し、プロトタイプの開発を行うことができた。これらは本研究課題終了後、さらに広い視野から研究を深め、いずれは本研究課題による成果と統合することで、教材作成・管理・提示などを円滑に行えるシステムの開発を行っていく予定である。
|