本研究の主な目的は、アクションリサーチ実践研究におけるメンター(指導者)の育成を図るため、(1)インターネットを活用したアクションリサーチにおけるメンター(指導者)育成のための英語教員研修プログラムとその実施サポート・システムを開発すること(2)同研修プログラムのメンター(指導者)育成に対する効果を検証すること(3)各メンター候補者およびメンティ(アクションリサーチ実践初心者)によるメンタリングの経過と結果をデータベース化し、ウェッブ上で広く他の英語教員等に公開することの3つである。 研究開始2年目となる本年度は、昨年度開発したメンタリングの手法による教員研修プログラムとその実施サポート・システムを活用し、新たに大学英語教員2名からの参加協力を得て、約5ケ月間に渡ってメンタリングを本格的に実践した。研究代表者は、コーディネーターとして、その実践期間中、メンタリングをモニターするとともに、メンター候補者に必要な助言・支援を提供した。そして、メンタリング実践終了後、本教員研修システムとメンタリングのガイドラインにおける効果と問題点を明らかにするため、メンター候補者とメンティを対象にアンケート調査を実施するなど、必要なデータ収集を行った。今後、そのデータを詳しく分析し、来年度には、その研究成果を発表する予定である。
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