18年度は、主にコンピュータ学習環境の整備(英単語学習用サイト「COCET3300」へのアクセスの設定)を行い、対象学習者(第5学年の2クラス、約80名)が同じ条件で学習に取り組めるようにした。今年度は、「COCET3300」を使用するのに必要なソフトウェアやアクセス登録料を支払う必要がなかった。 学習実験(コンピュータ学習)を行う前の事前調査として、学習者にある一定期間で語彙力テストを実施した。テストは、コンピュータ学習で用いられている単語と同じものが単語帳となった数ページ分を毎回配付し、その中から出題した。その際の学習方法は、特に指示しなかったが、大半の学習者が、これまで行ってきている単語テストの際と同様の勉強方法(紙に書いて覚える、何度も発音しながら覚えるなど)で取り組んだことが調査でわかった。また、実際にコンピュータ学習を体験してもらい、定期的にペーパーで確認テストも行った。確認テストは、コンピュータ学習の効果を図ることが目的なので、従来と同じ方法で単語テストの勉強をすることを避けるため、ほとんど抜き打ち的に実施した。 また、学年末に対象とした学習者全員にアンケート調査を実施し、コンピュータ学習と従来通りの紙と鉛筆による学習方法との取り組みや印象などに違いがるかを調査した。 今年度は、授業を受け持つ担当クラスの関係で、「コンピュータ学習群」「非コンピュータ学習群」に分けての学習実験が行えなかったので、来年度の実施となるが、学習者全員に2つの学習方法を実践することができ、その中で比較を行えたことで、次年度への新たな課題を見つけることができた。
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