研究課題
若手研究(B)
本研究では、日本古代(7世紀〜9世紀)にかけての文字資料群の中でも、とりわけ帳簿史料を検討することにより、古代の文書行政システムの実態を明らかにした。具体的には、東大寺・正倉院に伝来する正倉院文書や、各地から出土する漆紙文書や木簡といった文字資料群を比較、検討することを通じて、総体として帳簿作成システムを復元し、古代国家において文字を使った統治システムがいかにしてなしえたかを明らかにした。これまで別々に検討されることの多かった紙の文書と木簡を、有機的に関連づけることにより、古代国家の文書行政のシステムの全容が明らかになった。また、韓国出土の古代木簡との比較研究を通じて、東アジア古代の文字記録技術の伝播の問題についても明らかにすることができた。
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