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2008 年度 実績報告書

室町期京都の幕府-寺社権力と祭礼

研究課題

研究課題/領域番号 18720175
研究機関立命館大学

研究代表者

三枝 暁子  立命館大学, 文学部, 准教授 (70411139)

キーワード室町幕府 / 北野社 / 北野祭 / お土居 / 山門 / 祇園御霊会 / 西之京瑞饋神輿保存会 / 西京神人
研究概要

今年度も、室町幕府権力と寺社との関係に着目し、祭礼にかかわる研究を行った。具体的には、1、前年度に引き続き、北野祭の祭礼役を奉仕した北野社西京神人および西京の空間的特質について研究をした。特に北野祭が中絶して以後の、西京の共同体のありようを、豊臣秀吉が京都に築造した「お土居」の問題とからめ、考察し、原稿にまとめた(2009年度中に出版される予定のシリーズ伝統都市I『都市イデア』東京大学出版会、に掲載予定)。その結果、室町期の祭礼組織が「お土居」によって洛中洛外に分断される状況を明らかにすることができた。2、室町幕府と同様に北野祭を統御しうる存在であった北野社の本寺比叡山延暦寺(山門)の大衆について研究した。具体的には、室町期の大衆が、山内はもとより、北野社などの末社や室町幕府に対して意思表明する際に発給した「集会事書」とよばれる史料について検討し、その成果を「中世における山門集会の特質とその変遷」(村井章介編『人のつながりの中世』山川出版社、2008年)にまとめた。3、前年度からとりくんでいる、室町期祭礼組織の名残をとどめる「西京瑞饋神輿保存会」の活動について、フィールドワーク調査を行った。4、北野祭についての検討に加え、祇園御霊会や稲荷祭、賀茂祭などにかかわる先行研究に学びつつ、室町幕府の祭礼の再編を通じた都市民支配の問題について考察した。その成果を2009年度5月の歴史学研究会大会中世史部会にて報告する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 中世における山門集会の特質とその変遷

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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