元首政期ローマ帝国の変容と西アジア

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18720203
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 西洋史
• 研究機関: 京都女子大学
• 研究代表者: 桑山 由文 京都女子大学, 文学部, 准教授 (60343266)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: ローマ史

研究概要

ローマ元首政期の西アジアは,文化的中心であるギリシア本土と,政治的中心であるローマ帝国中央との狭間に位置した。このような文化的政治的周縁性ゆえに,西アジア出身の元老院議員やギリシア知識人たちは,ギリシアとローマ双方への帰属意識を有し,帝国中央とギリシア文化とを結びつけることとなった。このような状況が,西ローマ帝国滅亡後も,東部が「ローマ帝国」として存続する文化的根拠を生み出していったのである。

研究成果

• [雑誌論文] 「元首政期ローマ帝国におけるギリシア世界の変容-東部出身元老院議員の台頭とアテナイ-」笠谷和比古編 (2008)
  • 著者名/発表者名: 桑山由文
  • 雑誌名: 『公家と武家IV官僚制と封建制の比較文明史的考察』所収 (依頼論文) ページ: 418-445
• [雑誌論文] 「元首政期ローマ帝国とギリシア知識人」『史窓』 (2008)
  • 著者名/発表者名: 桑山由文
  • 雑誌名: 京都女子大学史学会 65 ページ: 19-32
• [雑誌論文] Greek Elites during the Early Roman Empire : The Sense of Identity of the Senators from the Greek East (2007)
  • 著者名/発表者名: Tadafumi Kuwayama
  • 雑誌名: KODAI Journal of Ancient History 13/14(依頼論文) ページ: 151-156
• [学会発表] 元首政期ローマ帝国とギリシア知識人 (2006)
  • 著者名/発表者名: 桑山由文
  • 学会等名: 第74回西洋史読書会大会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2006-11-03
• [図書] 京都大学学術出版会 (2009)
  • 著者名/発表者名: アエリウス・スパルティアヌス, 他著,井上文則,桑山由文共訳
  • 出版者: ローマ皇帝群像3
• [図書] 京都大学学術出版会 (2006)
  • 著者名/発表者名: アエリウス・スパルティアヌス, 他著,桑山由文,井上文則,南川高志共訳
  • 出版者: ローマ皇帝群像2