研究課題
若手研究(B)
崩壊しやすい花崗岩地盤が上流域になる畿内・瀬戸内の平野部において、稲作開始の前後の時代の、土砂移動(災害)や土地利用変遷を、発掘調査記録に基づいて検討した。土砂移動は、瀬戸内南岸は殆ど無いが、北岸や近畿では縄文晩期後葉と弥生前期末の事例が多い。頻度差は河川特性等の違いにも関わる。後氷期の沖積作用によって、埋積が進んだ谷では縄文後期中葉までには氾濫と河道変化が頻発するようになったが、それが弥生時代の初期水田の基盤たる滞水域の形成も促進した。集落の発展と災害の危険が背中合わせだった。
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京都大学構内遺跡調査研究年報、2004〜2006年度
ページ: 69-127
京都大学構内遺跡調査研究年報、2003年度
ページ: 187-208