研究課題
若手研究(B)
カムチャツカ半島における,皮革加工技術の歴史的展開を考察した。現在,この地域では先住民女性によって石器や鉄製刃部を用いた手作業での皮革加工が盛んに行われている。そのための道具が,社会主義体制の推移・崩壊から現在にいたるまで,どのように利用されてきたのかを,考古学的な手法を適用して探った。これにより,先住民と女性という二重の意味でマイノリティー性を付されてきた人々の現代史を,物質文化を媒介として描くための土台を築いた。
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