• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

制度・慣行・ルーティンと産業集積地域の発展

研究課題

研究課題/領域番号 18720226
研究機関大阪市立大学

研究代表者

立見 淳哉  大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 講師 (50422762)

キーワード産業集積 / 産業クラスター / コンヴァンシオン経済学 / アパレル産業 / ファッション産業 / 知識 / 集団学習
研究概要

理論的研究は,コンヴァンシオン経済学(EC)の翻訳作業を進めるとともに,仏語文献の読解を通じた理解の掘り下げを行った。加えて,ECの知見を産業集積研究に拡張する試みを行った。近年の集積研究では,制度と,知識,学習,イノベーションに関心が寄せられている。そのうち,代表的な二つの集積理論-イノベーティブ・ミリュー論と「生産の世界」論-を取り上げ,ECに依拠しつつ,理論的な比較研究を行った。従来,列挙的に整理されてきた制度論的な集積論の理論的な基礎を掘り下げ,その共通性と異質性を明らかにした。また,「生産の世界」論の問題構成をECの研究プログラムから示した。その成果は,『経済地理学年報』に掲載されている。また,水野と共同で,イノベーションに果たす近接性の役割に関する議論と,ECの接合を図った。この成果は,『進化経済学論集』に掲載されている。
実証的研究は,前年に引き続き,イタリア・フランスのアパレル・ファッション産業の調査を実施した。イタリアはビエッラという高級毛織物産地の企業を数社訪問し,当産地の実態と,テキスタイル企業が高付加価値製品を生み出す要因についてヒアリングを行った。パリでは,デザイナー・パタンナーを中心にヒアリングを行い,欧米におけるファッション産業のさらなる実態把握を行うことができた。また,大阪を事例に,都市型の製造業集積地域の実態把握を行い,産業集積発展の一般的なメカニズムに関する知見が得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「産業集積への制度論的アプローチ-イノベーティブ・ミリュー論と『生産の世界』論-」2008

    • 著者名/発表者名
      立見淳哉
    • 雑誌名

      経済地理学年報 53-4

      ページ: 369-393

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「認知的近接性、イノベーション、産業集積の多様性」2008

    • 著者名/発表者名
      水野真彦・立見淳哉
    • 雑誌名

      進化経済学論集 12

  • [学会発表] 「認知的近接性、イノベーション、産業集積の多様性」2008

    • 著者名/発表者名
      水野真彦・立見淳哉
    • 学会等名
      進化経済学会
    • 発表場所
      鹿児島国際大学
    • 年月日
      2008-03-23

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi