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2006 年度 実績報告書

社会的知識としての人類学:ロシア民族学・ロシア社会学・社会人類学の綜合化の試み

研究課題

研究課題/領域番号 18720239
研究機関東京大学

研究代表者

渡邊 日日  東京大学, 大学院総合文化研究科, 専任講師 (60345064)

キーワード知識 / ソヴィエト民族学 / ソヴィエト社会学 / 社会人類学
研究概要

今年度は研究プロジェクトの開始にあたり,研究の様々な工具類(パーソナル・コンピューターや基本書籍)の整備から始めた。ソ連時代の全体的状況を考察すべく,ソヴィエト社会学の基本文献(英語とロシア語)の選定と購入にあたった。反省点として,想定していた以上に文献の購入に予算がかかり,結果として海外出張が不可能になったことがある。この反省は次年度に生かす。本務校の図書室で,「ソヴィエト民族学」誌の目次を収集した。欠号分については,民族学博物館にて収集し,全号を網羅した。ソヴィエト初期に於けるソヴィエト民族学の勃興について,資料収集できたのは特に有益であった。時代毎に主要テーマの変遷について分析を行った。「社会学研究」誌については,テーマのグループ化の作業はまだ半分であるが,他の1910年代のロシア社会学の基礎資料とともに,北海道大学スラブ研究センターにて収集した。これについては,今年度ではまだ終了していない。今年度とくに研究の重心を置いたのは,ロシアがソヴィエト連邦になる過程に於ける社会学および民族学の変遷である。その結果,社会学であればM.コヴァレフスキイ,P.ソローキン,民族学であればシュテルンベルグやタン=ボゴラーズらの立論(とりわけ独立した学の形成に於ける論理)の大枠が解析できた。どちらも,新生ソヴィエト体制に限定づけられながら,西欧の対応物とは異なる路線を模索していた有様が明らかになった。この成果は後に,まずロシア史研究会研究大会で公表するつもりである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 社会主義時代の文化政策と国家儀礼の創出

    • 著者名/発表者名
      渡邊日日
    • 雑誌名

      新世界地理 大地と人間の物語 第2巻(境田清隆他(編))(東京:朝倉書店) (印刷中)

  • [雑誌論文] マルチリンガリズムと如何に向かい合うか:『言語人類学』の説明の様式と論理に関する幾つかの省察

    • 著者名/発表者名
      渡邊日日
    • 雑誌名

      ことばと社会(東京:三元社) (印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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