東南アジアのグローバル化とミドルクラス・アイデンティティ生成の文化論的研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18720243
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 文化人類学・民俗学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 関 恒樹 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教 (30346530)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: フィリピン / グローバル化 / ミドルクラス / アイデンティティ / 文化の政治

研究概要

近年一層顕著になる海外移住・出稼ぎによって、東南アジア、特にフィリピンにおけるミドルクラス・プロフェッショナル達のトランスナショナルな社会空間は拡大しつつある。彼らはそのような空間にて新たな財・知識・ステータスを獲得しつつあると同時に、その一方で国内諸階層との関係における閉塞感と不安を抱いている。本研究は、このような揺らぎをともなうミドルクラス・プロフェッショナルの差異化とアイデンティティ模索の実践を明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] グリーン・ネオリベラリズムとエイジェンシーの共同体-フィリピンの海域資源管理の事例から (2009)
  • 著者名/発表者名: 関恒樹
  • 雑誌名: 文化人類学 73巻4号 ページ: 477-498
  • 査読あり
• [学会発表] The Accidental Scholar as Activist : From Ecocolonialism to Effective Transnational Alliances in Palawan's Environmental Movement (2009)
  • 著者名/発表者名: Seki, Koki
  • 学会等名: Poster Presentation at Society for Applied Anthropology, 69th Annual Meeting
  • 発表場所: USA.
  • 年月日: 20090317-21
• [学会発表] Coastal Resource Management, Emergent Community, and Alternative Public Sphere : A Case of Palawan, Philippines (2008)
  • 著者名/発表者名: Seki, Koki
  • 学会等名: presented at 8th International Conference of Philippine Studies
  • 発表場所: Philippine Social Science Center, Metro Manila, Philippines
  • 年月日: 20080723-25
• [学会発表] トランスナショナルな社会空間における差異と共同性の生成-マニラ首都圏のOCW 互助組織の事例から- (2008)
  • 著者名/発表者名: 関恒樹
  • 学会等名: 第13 回フィリピン研究会全国フォーラムにて発表
  • 発表場所: 同志社大学
  • 年月日: 2008-07-06
• [学会発表] トランスナショナルな社会空間における差異と共同性の生成-フィリピン・マニラ首都圏の事例から (2008)
  • 著者名/発表者名: 関恒樹
  • 学会等名: 日本文化人類学会第42回研究大会にて発表
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2008-05-31
• [学会発表] 『資源管理の人類学』試論-フィリピンの海域資源管理にみる統治性、主体、共同性 (2007)
  • 著者名/発表者名: 関恒樹
  • 学会等名: 第205回東南アジア学会中部例会にて発表
  • 発表場所: 名古屋市立大学
  • 年月日: 2007-10-06
• [学会発表] 環境をめぐる制度、行為主体、社会的実践-フィリピンの海域資源管理の事例から (2007)
  • 著者名/発表者名: 関恒樹
  • 学会等名: 日本文化人類学会第41回研究大会にて口頭発表
  • 発表場所: 名古屋大学にて
  • 年月日: 2007-06-03
• [学会発表] 環境をめぐる制度と社会的実践-フィリピンの海域資源管理の事例から (2007)
  • 著者名/発表者名: 関恒樹
  • 学会等名: 日本オセアニア学会第24回研究大会にて口頭発表
  • 発表場所: 三保園ホテルにて
  • 年月日: 2007-03-20
• [図書] 海域世界の民族誌-フィリピン島嶼部における移動・生計・アイデンティティ (2007)
  • 著者名/発表者名: 関恒樹
  • 総ページ数: 364頁+vi
  • 出版者: 世界思想社