「法の移植」論のアジア法への応用:インドネシア法へのオランダ法学理論の影響から

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18730013
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 基礎法学
• 研究機関: 名古屋大学 (2007-2008); 名古屋外国語大学 (2006)
• 研究代表者: 島田 弦 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 准教授 (80410851)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: アジア法 / インドネシア / 比較法 / 法と開発 / 法の移植 / 植民地法研究

研究概要

本研究の目的は、インドネシアにおける外国法の影響および「法の移植」論の再構成であった.具体的には、法分野においてインドネシアに体系的な影響を与えてきた、オランダ、アメリカ、オーストラリアなどについて調査を行い、インドネシア法への影響を明らかにすることを目的とした。その結果、特にオランダにおける歴史法学論争、自由主義と保守主義の対立などと植民地法政策の関係について研究を中心に成果を上げることが出来た。

研究成果

• [雑誌論文] インドネシア・アダット法研究における19世紀オランダ法学の影響-ファン・フォレンホーフェンのアダット法研究に関する考察 (2009)
  • 著者名/発表者名: 島田弦
  • 雑誌名: 国際開発研究フォーラム38号 ページ: 55-69
• [学会発表] インドネシアにおける腐敗の法的問題としての考察:1998年以降の腐敗対策 (2006)
  • 著者名/発表者名: 島田弦
  • 学会等名: アジア法学会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2006-06-25
• [学会発表] 人権法の移植-インドネシアにおける国際人権規範の受容 (2005)
  • 著者名/発表者名: 島田弦
  • 学会等名: 比較法学会
  • 発表場所: 上智大学
  • 年月日: 2005-06-04
• [図書] 国際開発学入門(「開発における法の役割」大坪滋・木村宏恒・伊東早苗共編) (2009)
  • 著者名/発表者名: 島田弦
  • 総ページ数: 205-219
  • 出版者: 勁草書房
• [図書] アジア法ガイドブック(「インドネシア」鮎京正訓編) (2009)
  • 著者名/発表者名: 島田弦
  • 総ページ数: 130-155
  • 出版者: 名古屋大学出版会
• [図書] アジア法ガイドブック(「イスラーム法」鮎京正訓編) (2009)
  • 著者名/発表者名: 島田弦・桑原尚子
  • 総ページ数: 390-398
  • 出版者: 名古屋大学出版会
• [図書] 北東アジアにおける法治の現状と課題(「改革期のインドネシアにおける汚職対策と法の支配」、孝忠延夫・鈴木賢編著) (2008)
  • 著者名/発表者名: 島田弦
  • 総ページ数: 357-371
  • 出版者: 成文堂