• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

商取引・会社実務における慣習・規範の実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 18730058
研究機関東北大学

研究代表者

森田 果  東北大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (40292817)

キーワードソフトロー / 商慣習 / 法と経済学 / 実証分析 / 商取引 / 金融取引
研究概要

本研究は, 現実に行われている商取引が, フォーマルな法ルールのみならず, 取引当事者間の暗黙の合意や慣習の下に展開されている実態を解明することを目的とするものである。3年間の研究期間のうち最終年度に当たる本年度は,前年度に続いて理論的・基礎的な研究を展開するとともに, 研究成果を整理・公表し, 国内的にも国際的にも研究成果を普及させることにつとめた。
まず, 前年度に引き続いて若手経済学者たちと組織している「法と経済学」研究会に参加して経済学理論およびその実証手法への習熟を図った。実証的研究手法については, 米国ミシガン大学へ赴いて, ベイジアン統計学等の最新の実証手法を習得した。このような研究活動を通じて得たアイデア・技術を応用することで, 前年度までの研究の理論的な整理・分析を推進し, 私的な合意・慣習・規範が, フォーマルな法ルールと相互作用を営みながら現実の取引世界に影響を与えていくあり方を理論的・実証的に解明する作業を進めた。
そして, 以上のようにして展開された研究成果は, 著作『金融取引における情報と法』として2009年3月に公表された。また, この研究成果を, 国外においても普及させるために, 2009年2月から3月にかけて, 台北の国立台湾大学法律学院および中華民国司法院司法人員研修所において, 同書の内容について講演を行うとともに, 国立台湾大学法律学院の研究者・司法人員司法研修所の実務家(裁判官)たちと交流を行うことで, 本研究の成果の国際的な普及にも努めた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] お前のものは俺のもの-優先権付与の理論構造2008

    • 著者名/発表者名
      森田果
    • 学会等名
      日本私法学会
    • 発表場所
      名古屋大学法学部
    • 年月日
      2008-10-12
  • [図書] 金融取引における情報と法2009

    • 著者名/発表者名
      森田果
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      株式会社商事法務
  • [図書] ソフトローの基礎理論2008

    • 著者名/発表者名
      森田果
    • 総ページ数
      247-266
    • 出版者
      有斐閣

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi