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2007 年度 実績報告書

ゲーム理論と計量分析による現代日本官僚制の分析

研究課題

研究課題/領域番号 18730094
研究機関大阪大学

研究代表者

曽我 謙悟  大阪大学, 法学研究科, 准教授 (60261947)

キーワードゲーム理論 / 計量分析 / 官僚制 / 公務員人事 / 日本の地方政治 / 二元代表制
研究概要

今年度の研究は,大きく分けて次の二点にまとめられる.
第一に,中央省庁の人事管理をめぐる政権党と官僚制の戦略的行動を分析した.これまで中央省庁の人事については,主に組織論的な人的資源管理の側面から分析が行われてきたが,これに対して本研究では,政権党による人事管理への介入の可能性と,それに対する官僚制の対応という政官関係の側面からの分析をおこなった.
分析結果からは,政権党による介入の試みは,中央省庁の政策領域に政権党として強く関心を寄せており,かつ政策選好が政権党から乖離している場合などに限られること,他方,中央省庁の側もそれを見越して,防御策として昇進経路などの制度化を進めていることが明らかになった.
この分析については,日本語と英語の両方で執筆を既に終えており,公表に向けて学術雑誌への投稿作業を進めているところである.
第二の研究は,本研究からするとやや派生的なものだが,中央省庁ではなく,日本の地方政府を対象として,戦後の政策的展開を計量分析により解明する研究を待鳥聡史(京都大学)と共同で実施した.
理論的には,日本の地方政府における執政制度と選挙制度の特徴から,首長と地方議会の関係は,部門間対抗,部門別棲み分け,政党間対抗など様々な形態をとりうることが予測として導出された.この予測は,財政データを用いた計量分析によって,ほぼ成立していることが検証された.
これについては出版物として公表を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ゲーム理論に関心のあるあなたに:使い手になるための三つのステップ2007

    • 著者名/発表者名
      曽我謙悟
    • 雑誌名

      レヴァイアサン 40

      ページ: 166-72

  • [雑誌論文] 官僚制のゲーム理論分析:『ゲームとしての官僚制』の補論として(二)2007

    • 著者名/発表者名
      曽我謙悟
    • 雑誌名

      阪大法学 57

      ページ: 393-414

  • [図書] 日本の地方政治:二元代表制政府の政策選択2007

    • 著者名/発表者名
      曽我謙悟・待鳥聡史
    • 総ページ数
      380
    • 出版者
      名古屋大学出版会

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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