研究概要 |
平成19年度は、初年度の準備の上に,理論研究と実証研究の両方に重点を置いて研究を行った。理論面では、Laster,David,Bennett,Paul,and Geoum,In Sun,1999,"Rational Bias in Macroeconomic Forecasts," Quarterly Journal of Economics, 114,293-318.の研究が、日本のエコノミストの経済予測行動を分析する上で興味深い知見をもたらすことを発見した。そしてこのモデルを参考に、より一層現実妥当性のある理論モデルを構築する事に努めた。一方の実証研究に関しては、本研究課題で使用するデータベースの作成を完了した。さらに、上記Laster, et. al.の実証分析には重大な抜け落ちがあることも発見した。最終年度の平成20年度は、理論分析を現実のデータに当て嵌める作業を行う。この際には、Laster, et. al.の穴を埋める分析も行う予定である。
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