本研究の目的は、日本における医療サービスと楽の消費の関系について、医療保険制度、薬事法制や医事法制の変遷のなかで、どのような変化をたどってきたのか、そしてその要因は何であったのかについて、社会経済的に明らかにすることである。最終研究年度であった本年度は、3ヵ年間の研究の総括と公表作業を中心に行った。また以下なる構成の研究報告書を作成した 1. 医療サービスと健康保険制度 第1章愛知県における労働者と健康保険制度 第2章組合健保と医療保険制度改革 2. 一般医薬品と事法制 第3章日本の薬事法制と医薬品の販売規制 第4章一般用医薬品の価格と再販制度について 3. 医療供給-公立病院問題を中心に- 第5章公立病院の役割とエージェンシー化について 第6章名古屋市における公立病院の現状と改革、その割について 4. 地域連携と住民満足-沖縄県と名古屋市を事例として- 第7章沖縄県における健康・長寿の現状と医療・観光連携 第8章名古屋市における「高齢者福祉」と「健康・医療」 本研究の推進中、以上の各テーマにつき、大きな制度改革等が行われることとなり、政策的重要性が高いテーマとなった。今後、引き続き公表作業を行ってゆく考えである。
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