研究課題
平成19年度前半までに日本の主要な輸出品目(HS-9桁分類)のデータ30品目以上を収集し、35カ国の主要な輸出相手国ごとに分類して、データセットを構築した。これは財務省が公表している詳細な日本の貿易データを用いて作成したものである。同貿易データからは、HS-9桁分類の品目ごとに、輸出額と輸出量のデータが入手可能である。さらに各品目のデータの輸出相手国別内訳も明らかになる。これら1988年1月から2006年12月までの輸出額と輸出量のデータを基に、単位価格(Unit Value)を各品目別、輸出相手国別に計算して、日本企業の輸出のパススルー率を計測した。具体的にはOLSによる回帰分析を行って、短期のパススルー率を推計している。この実証分析の成果をまとめて、平成19年12月にニュージーランドで開催された国際学会、Modelling and Simulation Society of Australia and New Zealand (MODSIM07)で論文発表を行った。また同論文は上記の国際学会(MODSIM07)の査読付主Proceedingsに掲載されている。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
Lex Oxley & Don Kulasiri, eds., MODSIM2007 International Congress on Modelling and Simulation(ISBN: 978-0-9758400-4-7)
ページ: 3003-3009