研究概要 |
1)内務省『衛生局年報』データについては、統計資料のコンピュータ入力がほぼ完了し、データの解析が進行中である。 2)1910-30年代における所得に関するデータベースについては、『日本医籍録』および一橋大学経済研究所附属社会科学統計情報研究センター所蔵の『戸数割税資料』を付き合わせて検討した結果、計540のサンプルが得られた。現在分析中である。 3)1910-30年代における診療費・開業コストに関する資料収集については、同期に建設された病医院建築のデータベースを構築するというアプローチを取ることにし、現在日本医師会の協力の下に、残存建築物のリストを作成するとともに、調査項目整備のための予備調査を進めている。 4)市部・農村部における保健医療費データベースの作成については、昭和初期における京都市の調査からデータベースの方向性について検討している段階である。 5)以上の検討の成果については、2007年1月26、27日に一橋大学・佐賀大学によって共催されたInternational Study of the History in the 20th Century in Japan, the UK and the USA : Conference 2007(於一橋大学佐野書院)および2007年1月28日に佐賀大学地域学歴史文化研究センターによって開催された国際シンポジウム「医療の近代化と歴史研究-日英米比較史の視座から-」(於佐賀大学)において報告された。
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