• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

近代日本陶磁器業にみる複層的な経営の存在について

研究課題

研究課題/領域番号 18730229
研究機関九州大学

研究代表者

宮地 英敏  九州大学, 附属図書館付設記録資料館, 助教授 (90376575)

キーワード陶磁器 / 直輸出 / 在来産業 / 小零細経営 / 中小企業 / 産業革命
研究概要

近代日本陶磁器業における、専業小経営、中小企業、機械制大工業の複層的なあり方について研究を進め、東京大学大学院経済学研究科提出学位論文「近代日本の陶磁器業」としてまとめを行った。上記論文中では、専業小経営の2類型として高級品産地としての特徴を持つ京都および、廉価品の薄利多売という典型的小零細性をみせる岐阜県東濃地方を、中小企業の代表として愛知県瀬戸地方を、機械制大工業の典型として森村組が設立した日本陶器(現ノリタケカンパニーリミテド)を考察対象としている。
平成18年度における研究は、主に幕末開港期から第一次世界大戦以前を対象としてその構造を明らかにしてきた。平成19年度には平成18年度の研究で明らかになった構造を歴史的前提として踏まえつつ、第一次世界大戦以後の戦間期に、近代日本陶磁器業の構造がいかなる変化を見せることになるのかという点を、引き続き検討していく。
また、上記論文をまとめ上げる最中に、森村組の下で上絵付工程に特化した製造・取引を行なうと共に、明治期日本における博覧会・共進会活動にも活躍した河原徳立の伝記を発見したため、それが希少書でもあった関係からその復刻を行なった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 資料紹介 河原五郎著『河原徳立翁小伝』2007

    • 著者名/発表者名
      宮地英敏
    • 雑誌名

      エネルギー史研究 22

      ページ: 95-114

  • [雑誌論文] 近代日本の陶磁器業2007

    • 著者名/発表者名
      宮地英敏
    • 雑誌名

      東京大学経済学研究科 学位論文(博士経済学) (掲載決定)

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi