研究概要 |
19年度の研究計画では主に,(1)1960年代以降における個別企業レベルでの経営行動変化や財務内容の変化,資金需要内容などを明らかにするための資料収集,(2)年金(ATP)基金についての聞き取り調査,(3)リサーチ・セミナーでの研究報告を予定していた。 (1)については,アセア社,スウェディッシュ・マッチ社のアーカイブスでの数回にわたる資料収集を行った。財務内容や資金需要に関する資料は,特にアセア社の社内資料に関して多く収集できた。(2)については,インタビュー予約の調整が上手く行かず,19年度は調査を見送ることとなった。(3)に関しては,リンシェーピング大学のハンス・シュグレン教授と,ストックホルム商科大学にでThe End of Symbiotic Bank・Industry Relationships?"のタイトルで日瑞の企業集団比較に関する共同報告を行った。その他,研究テーマに関連して,ファミリービジネス学会(6月),ヨーロッパ経営史学会(9月)に参加し,同テーマで研究を行っているヨーロッパの研究者との情報交換を行い,最新の研究情報を得ることが出来た。これらの研究成果は,一部論文の形でまとめており,また今後も学会報告等で発表してゆく予定である。
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