研究課題
最近の諸企業をとりまく環境条件は、きわめて厳しい。これまで先進国で善であった"大量生産.大量消費"は根本的に変革を余儀なくされている。製品の低価格化、高品質化、多仕様化、特殊化、少量化といった市場動向に適応していくためには、個々の企業は必然的になんらかの対策を講じなければならない。こうした状況下で、特に最近のように顧客のニーズが多様化してくると、諸企業は「セル生産」の途を歩まなくてはならない。本研究では、欧米のセル生産方式と日本のセル生産方式を取り上げ、その相違点を指摘している。具体的には、欧米セル生産はJob shopから変換されていて、古い歴史がありました(1920年代に遡れる)。われわれはこの歴史のある変換方式を"Traditional conversion"と名づけます。その一方、日本セル生産はAssembly Conveyor Line(組立ライン)から変換されていて、1992年のソニーは最初でした。われわれはこの変換方式を"Reverse conversion"と名づけます。その理由は、この二つの変換方式は反対の方向でした。これからの研究の方向は、この二つの変換方式を比較し、欧米のCellと日本のSeruの効率性などを詳しく分析し、生産組織の全体図を完成する予定です。
すべて 2008
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
European Journal of Industrial Engineering Vol.2,No.1
ページ: 17-34