1.平成19年度(2007年)は、3年計画の2年目として、初年度に実践した基礎研究のレビュー及び国際的な研究ネットワークの構築の深化を図ると共に、それらを活用した研究の方法論の構築に重点的に傾注。 2.以上の一環として、9月にオーストリアの国際応用システム分析研究所(IIASA)において、「Hybrid Management of Technology in the 21st Century: The Co-evolutionary Development of Manufacturing and Information Technology Fusing Indigenous Strength and Assimilating Global Best Practice」をテーマとした8国際機関20人の国際的・学際的専門家の参加によるワークショップに参加し、研究発表を実施。同ワークショップを通じて、学際的なネット フーグを整備・発展するとともに、研究の方法論について議論を展開。 3.また、21世紀COEプログラム「インスティテューショナル技術経営学」の拠点形成活動に関連したシンポジウム・ワークショップに企画段階から参加・貢献。全国COE拠点との連携を通じた、新たな協力体制の構築 4.以上の結果、次のような注目すべき成果を得、命題解明への基本的知見を取得。(1)技術の質の向上をはかる指標として、企業の研究開発投資活動から蓄積される技術知識ストックおよびその限界生産性の計測手法の研鑽(2)以上と市場評価との相関分析による、研究開発投資の質的深化による技術の質の向上と市場評価のダイナミズムの計測・評価の確認(3)以上を通じ、財務体質の健全性はそれ自身が市場に評価されるとともに、技術の質の向上を通じても企業の市場評価に影響されることを実証 5.以上の結果は、第16回国際MOT学会(フロリダ、5月)、研究・技術計画第22回学会年次学術大会(東京、10月に発表するとともに、国際学術誌に投稿予定。
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