研究概要 |
平成19年度の研究概要は,以下の通りである。まず4月に昨年までの研究成果をまとめて,英文論文として刊行した(次頁研究発表,雑誌論文の項参照)。また昨年度に引き続きNPO法人ソーシャル・イノベーション・ジャパンの顧問を務め,ソーシャル・イノベーションにかかわる大学研究者および実務家とのネットワークを拡大した。これらは,本研究の遂行に非常に有意義なものとなっている。とりわけ大学研究者たちと作るコアグループの研究会で共同研究を進め,6月に以下の発表をおこなった。 稲葉祐之(研究代表者),大平修司,大室悦賀,唐木宏一,神原理,土肥将敦,2007.「ソーシャル・イノベーション研究の可能性:ソーシャル・イノベーションが組織研究にもたらすもの」,『組織学会2007年度研究発表大会』(京都産業大学),2007年6月2日。 さらに,これまでの研究成果を英文書籍として刊行する準備を始めた。6月に渡英しケンブリッジ大学,オクスフォード大学と各出版社を訪問,共同研究者とミーティング,および出版社との英文研究書の出版に関して協議を行った。 3月末には英国オクスフォード大学サイードビジネススクール他を訪問,ソーシャル、イノベーション研究機関スコールセンターの主催するSkoll World Forum on Social Entrepreneurship 2008に参加して情報収集に努めた。また英国の研究者および社会的企業家,その支援者たちとのミーティングや懇談を行った。
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