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2007 年度 実績報告書

企業間連携・協力関係の財務会計研究-JV、フランチャイズおよびSPEの研究-

研究課題

研究課題/領域番号 18730305
研究機関法政大学

研究代表者

中野 貴之  法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (70287952)

キーワード事業提携 / 連結会計 / SPE / ジョイントベンチャー
研究概要

本年度,次の研究を行った。
1連結財務諸表の有用性の検証
日本の企業グループが発する,連結財務諸表の有用性を検証する研究は蓄積されているが,一口に企業グループといっても,事業構造が複雑多岐に渡るところもあれば,事業構造が比較的単純なところもある。この研究では,公表財務データを用い,事業構造が複雑多岐に渡る企業グループほど,連結財務諸表の有用性が低く,セグメント情報等の補足的情報が提供されない限り,投資家は,正確な意思決定を下すことは難しいということを明らかにした。
2セグメントおよびSPEに対する情報需要
30名の証券アナリスト(株式および債券担当者双方を含む)に対する個別聞き取り調査を行い,財務諸表の専門的利用者として,セグメント情報およびSPCに関し,どのような情報を必要としているのかを把握した。まず,セグメント情報に関しては,事業分野が複雑多岐に渡るグループ企業ほど分析の手間を要し,とくに大規模非関連多角化企業に関しては一人で分析するのは不可能であり,業界の事情に詳しいアナリストの知識を持ち寄り,複数人で分析を行う傾向が強いことが明らかになった。一方,SPEの連結に関して,賛成と反対意見とに大きく分かれ,連結するにせよ,非連結とするにせよ,SPEの負債部分を明瞭に示す必要があることが明らかになった。
その他,本研究に関連する課題として,カンパニー制組織に関する研究を行った。なお,上記2については調査を終了したところであり,成果の発表は,来年度,行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 企業集団の事業構造と連結財務諸表の有用性2008

    • 著者名/発表者名
      中野貴之
    • 雑誌名

      法政大学キャリアデザイン学部紀要 第5号

      ページ: 351-373

  • [雑誌論文] カンパニー制組織採用後の業績改善効果に関する実証研究2008

    • 著者名/発表者名
      中野貴之, 成岡浩一, 松本安司
    • 雑誌名

      流通経済大学論集 第42巻4号

      ページ: 39-60

  • [学会発表] カンパニー制採用による業績改善効果2007

    • 著者名/発表者名
      中野貴之, 成岡浩一, 松本安司
    • 学会等名
      日本管理会計学会全国大会
    • 発表場所
      東京理科大学神楽坂キャンパス
    • 年月日
      2007-09-07

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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