研究課題
若手研究(B)
本研究を通じて日本の戦争体験を描いたマンガやアニメが受容されるとき、作品の評価や作品の読書・視聴体験が、かならずしも各国における戦争の記憶や日本の歴史的問題と直接的にむすびつけられて語られるわけではないということが明らかになった。語りは、受容された国におけるマンガ・アニメ文化の位置づけと、読者の「メディア体験史」との関係から、異なるやり方で歴史意識と接続される。以上の結果から、今後の研究において、個人の記憶と集合的記憶の間にメディア体験それ自体が生み出す記憶という中間領域を想定し、考察を進める必要があることがわかった。
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マンガの中の<他者>
ページ: 96-131
Contested Views of a Common Past : Historical Revisionism in Contemporary East Asia.
ページ: 321-328
Reading Manga : Local and Global Perceptions of Japanese Comics.
ページ: 191-202
『はだしのゲンのいた風景-マンガ・戦争・記憶』
ページ: 211-245
韓国朝鮮の文化と社会 5号
ページ: 133-144