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2007 年度 実績報告書

法医学における犯罪被害者の権利に関する研究-被害者支援の観点から-

研究課題

研究課題/領域番号 18730325
研究機関京都産業大学

研究代表者

新 恵里  京都産業大学, 法学部, 講師 (00362749)

キーワード法医学 / 犯罪被害者 / 司法解剖 / 検死法廷 / グリーフ・カウンセリング
研究概要

本研究の二年目として、本年度は、法医学の分野において、被害者への支援、特に遺族ケアを行っている諸外国の取り組みについて文献の収集、調査、検討を行った。司法解剖における遺族ケアについては、グリーフ・カウンセリングが主流であり、医療機関での遺族対応の問題も含めて文献、資料収集を行った。
また、下記の諸外国において、文献の収集およびインタビューによる調査を行った。1)外傷体験を持ちやすい専門職(警察、消防、検視官など)へのメンタルケアと同時に、遺族ケアも行っているアメリカ合衆国の行政機関からインタビューを行った。2)「犯罪被害者庁」をもち、捜査段階で国選弁護人を被害者につけ、また司法解剖においては遺族に説明義務を持たせているスウェーデンでの取り組みについて調査を行った。3)検死および検死法廷(Coroner's Court)の制度が整っているオーストラリアビクトリア州において、検死事務所所属のカウンセラー、検死法廷での民間支援機関であるCourt Networkの責任者およびスタッフ、ボランティア、長期的な支援を行っている民間支援機関Compassionate Friendsのスタッフからインタビューによる調査を行った。
これらの研究結果は、第43日本犯罪学会で報告を行ったほか、第7回国際法医学シンポジウムにおいても、報告を行う予定である。また、日本における犯罪被害者支援政策は、犯罪被害者等基本法において整備されつつあるが、過渡期にある現在、これら研究成果をもとに、今後も本研究を発展的に継続する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「犯罪被害者の支援-捜査・公判中の対応とアフターケア」2007

    • 著者名/発表者名
      新 恵里
    • 雑誌名

      『犯罪學雑誌』 第73巻3号

      ページ: 69-73頁

  • [学会発表] International Comparison of Support for Crime Victims2008

    • 著者名/発表者名
      新 恵里
    • 学会等名
      第7回国際法医学シンポジウム
    • 発表場所
      中央公会堂(大阪市)
    • 年月日
      2008-09-03

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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