沖縄・八重山諸島における地域イメージの形成・展開と社会変容

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18730327
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 社会学
• 研究機関: 一橋大学
• 研究代表者: 多田 治 一橋大学, 大学院社会学研究科, 准教授 (80318740)
• 研究協力者: 秋山 道宏 一橋大学, 大学院社会学研究科, 一橋大学・大学院社会学研究科・博士後期課程(研究協力者およびリサーチ・アシスタント) ; 柳田 理紗 一橋大学, 大学院社会学研究科, 修士課程 ; 小股 遼 一橋大学, 大学院社会学研究科, 修士課程 ; 畠山 嵩 一橋大学, 大学院社会学研究科, 修士課程 ; 佐藤 由佳 一橋大学, 大学院社会学研究科, 修士課程
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 沖縄 / 八重山 / イメージ / 観光 / 移住 / 地域アイデンティティ / 環境 / 自然

研究概要

沖縄県八重山諸島のイメージ形成と社会変容について、文献調査とフィールドワークを行った。特に近年の観光・移住ブームに焦点を当て、宿泊・カフェ・織物・土産店・景観・環境運動・ダイビング・エコツーリズムなどを掘り下げる中から浮かび上がってきたのは、観光と移住、地元民と移住者、内と外、観光と環境、文化と自然など、概念上は区別される諸要素が、小さな島の中では分かちがたく、複合的・多義的に結び合う事態であった。

研究成果

• [雑誌論文] 現代地域問題の研究--対立的位相から協働的位相へ (2009)
  • 著者名/発表者名: 多田 治 (松野弘・土岐寛・徳田賢二)
  • 雑誌名: 地域問題の現代的縮図としての〈沖縄問題〉--基地と振興の視点から ミネルヴァ書房 ページ: 285-306 ページ
• [雑誌論文] 観光リゾートとしての沖縄イメージの誕生:沖縄海洋博と開発の知 (2008)
  • 著者名/発表者名: 多田 治
  • 雑誌名: 一橋大学スポーツ研究 27 号 ページ: 61-66 ページ
• [雑誌論文] 連続市民講座 市民の社会史 戦争からソフトウェアまで (2008)
  • 著者名/発表者名: 多田 治(一橋大学社会学部)
  • 雑誌名: 観光の社会史--沖縄イメージを旅する 彩流社 ページ: 219-234 ページ
• [雑誌論文] 戦前期の観光における沖縄イメージの形成-国家主義時代の観光と知- (2007)
  • 著者名/発表者名: 多田 治
  • 雑誌名: 一橋社会科学 3 号 ページ: 1-53 ページ
• [学会発表] 沖縄イメージを旅する--柳田國男から移住ブームまで (2009)
  • 著者名/発表者名: 多田 治
  • 学会等名: 日本観光研究学会分科会
  • 発表場所: 武蔵大学
  • 年月日: 2009-01-12
• [学会発表] 八重山の現在:移住ブームとミニバブルのなかで (2008)
  • 著者名/発表者名: 多田 治
  • 学会等名: 国際学会「Cultural Typhoon 2008 in 仙台」、セッション「移動・場所・イメージ〜移住ブームと開発ラッシュに揺れる沖縄・八重山諸島から〜」
  • 発表場所: せんだいメディアテーク
  • 年月日: 2008-06-29
• [学会発表] 沖縄イメージ、その発生と展開〜"想像の沖縄"と、方法としてのツーリスト〜 (2006)
  • 著者名/発表者名: 多田 治
  • 学会等名: 第5回沖縄研究国際シンポジウム「想像の沖縄:その時空間からの挑戦」
  • 発表場所: タリア・ヴェネチア、カ・フォスカリ大学
  • 年月日: 2006-09-16
• [図書] 沖縄イメージを旅する--柳田國男から移住ブームまで (2008)
  • 著者名/発表者名: 多田 治
  • 総ページ数: 285
  • 出版者: 中央公論新社
• [備考] ・学会以外の口頭報告
• [備考] (1) 多田 治、研究会報告「観光リゾートとしての沖縄イメージの誕生:沖縄海洋博と開発の知」、一橋大学スポーツ科学研究会、2008 年1 月、一橋大学
• [備考] (2) 多田 治、市民講座「沖縄イメージを旅する〜基地とリゾート、二重の現実」、2007 年9 月-12 月(全12 回)、世田谷市民大学
• [備考] (3) 多田 治、市民講座「観光の社会史〜沖縄イメージを旅する」、一橋大学社会学部連続市民講座2007「市民の社会史」、2007 年7 月、一橋大学兼松講堂
• [備考] (4) 多田 治、シンポジウム報告「石原都政とオリンピック招致への問い〜巨大イベント・臨海開発・ネオナショナリズム〜」、第37 回一橋祭シンポジウム「2016年オリンピック招致を知ろう〜オリンピック日本開催とその効果〜」(司会も務める)、2006 年11 月、一橋大学
• [備考] (5) 多田 治、実行委員長・司会「沖縄イメージと風景・身体・記憶〜海洋博から現在まで〜」、2006 年9 月、琉球大学
• [備考] ・ホームページで公開中の研究成果
• [備考] (1) 多田 治編、『2008 年度一橋大学多田治ゼミナール 沖縄・八重山調査報告書 第2巻 観光と環境、文化と自然の社会学〜沖縄・八重山諸島のフィールドワークから〜』2009 年4 月版
  • URL: http://homepage2.nifty.com/tada8/08yaeyama.contents0904.htm
• [備考] (2) 多田 治編、『2007 年度一橋大学社会学部多田治ゼミナール 沖縄・八重山調査報告書 沖縄・八重山諸島のいま〜移住・観光ブームによって、島に何が起こっているのか〜』2009 年2 月完全版(冊子もあり)
  • URL: http://homepage2.nifty.com/tada8/07yaeyama.pdf
• [備考] (3) 多田 治「戦前期の観光における沖縄イメージの形成-国家主義時代の観光と知-」『一橋社会科学』3 号、2007 年
  • URL: http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/14012/1/shakaikg0000300010.pdf
• [備考] ・新聞記事
• [備考] (1) 多田 治、「リゾートと伝統文化2 多面的視点養う好機に 観光をとらえ返すヒント」『沖縄タイムス』2009 年5 月4 日
• [備考] (2) 多田 治、「戦前の沖縄観光:国家主義時代のイメージと知」1〜5、『琉球新報』2007 年11 月10・12・13・20・21 日、朝刊
• [備考] (3) 多田 治、「9月時評・八重山の現在」『琉球新報』2007 年9 月24 日朝刊
• [備考] (4) 多田 治、「5月時評・沖縄の現実と知」『琉球新報』2007 年5 月28 日朝刊
• [備考] (5) 多田 治、「1月時評 再考・反復帰と独立」『琉球新報』2007 年1 月29 日朝刊
• [備考] (6) 多田 治、「9月時評・想像の沖縄」『琉球新報』2006 年9 月26 日朝刊
• [備考] (7) 多田 治、「沖縄イメージの系譜と現在(下)」『沖縄タイムス』2006 年8 月31日朝刊
• [備考] (8) 多田 治、「5月時評・沖縄から遠く離れて」『琉球新報』2006 年5 月29 日朝刊
• [備考] ・辞典項目執筆(本課題と関連するもの)
• [備考] (1) 多田 治、「メディア」渡邊欣雄・岡野宣勝・佐藤壮広・塩月亮子・宮下克也編、吉川弘文館、『沖縄民俗辞典』、2008 年