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2007 年度 実績報告書

住居空間の構成と変容に関する社会学的基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 18730331
研究機関信州大学

研究代表者

祐成 保志  信州大学, 人文学部, 准教授 (50382461)

キーワード文化社会学 / 歴史社会学 / 住居空間 / 日常生活 / メディア
研究概要

本研究課題は,住居空間を社会学的にとらえる枠組を構築し,その構成と変容を実証的にとらえることを目指し,次の3つの目標を設定した。1)英語圏における社会学的な住居研究の現状を把握する。2)近代日本における住居研究の系譜を再構成する。3)「住居の質」をめぐる資料の収集・分析と意識調査を通じ,現代日本社会をフィールドとした研究の展開を図る。本年度は,昨年度に引きつづき1)と2)を進め,3)に着手した。
1)について,英語圏における「ハウジング・スタディーズ」の展開を概観した結果,住宅市揚および関連産業の形成,公的制度による資源配分,居住者による空間への意味付与という,3つのテーマが重要であることがわかってきた。こうした研究が,人間生態学,新都市社会学,構築主義,言説分析などの社会学的な視点・手法を用いつつ,地理学や心理学といった隣接分野とも関わりをもちながち蓄積されている点が特に注目される。
2)について,前年度は戦前期の住居研究について考察した。今年度は戦後日本に重点を移して資料収集を行なった。その結果,都市社会学や家族社会学を中心に,間欠的に住居が焦点化されてきたことが明らかとなった。また,建築学や地理学といった分野には,社会学的視点をもった研究も少なくない。ただし,こうした研究が適切に体系化されず,連携を欠いたまま進められてきた点が,「ハウジング・スタディーズ」との違いであることがわかってきた。
3)について,社会的に意味づけられた空間としての住居の重要な構成要素として,情報メディアと交通に着目し,戦後日本における住居の変遷に関連する資料を収集した。また,現代における住居の意味を明らかにするため,インターネットを通じて住生活の実態と意識に関するアンケート調査を実施し,648人から回答を得た。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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