研究課題
若手研究(B)
本研究は、障害当事者が自らを社会に参加させるために、ICT を主とするメディアを利用するさいの「知」、リテラシーの積層を明らかにし、典型例のデータを収集・整理して、その道筋を得ることが目的である。そのためには、(1)「知の積層」の具体的な集積過程の調査・分析・整理と、(2)超高齢社会の潮流に再配置するかたちでの理論的な考察の2つが必要であった。(1)については、障害者のICT利用の過程を、社会参加とメディア利用の観点から聞くアンケート調査と、宮城県仙台市におけるフィールドワークを、3年にわたって実施し、メディアを獲得し利用するさいの「知の積層」のありようを整理しつつ分析することで、当事者主体で形成される「知の積層」の概略と本質を描くことができた。(以上の成果を受け(2)では、「超高齢化の先進国」としての日本の社会的な文脈に再配置し、「福祉社会化」と「情報社会化」の間に横たわる課題として理論化することをめざした。高齢化し、参加者が減少する社会の中に本研究の成果を位置づけることで、進行形で交錯する福祉社会化と情報社会化に応答する、ひとつのきっかけとして提案した。
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Employment and Participation for People with Disabilities in Japan Journal of Socio-Informatics Vol.1 No.2(掲載決定)
『社会情報学研究』(大妻女子大学紀要-社会情報系-) 17
ページ: 81-91
『社会情報学研究』日本社会情報学会(JSIS) Vol.12, No.1
『社会情報学研究』(大妻女子大学紀要-社会情報系-) 16
『社会情報学研究』(大妻女子大学紀要-社会情報系-) 15
ページ: 81-93
ページ: 95-117