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2007 年度 実績報告書

現代日本における「戦争の記憶」の社会学的研究:歴史意識の継承と断絶をめぐって

研究課題

研究課題/領域番号 18730338
研究機関筑波大学

研究代表者

野上 元  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (50350187)

キーワード戦争の記憶 / 戦争体験 / 戦争と地域社会 / 歴史意識 / 社会学 / 歴史博物館
研究概要

平成19年度の研究活動としては、関西社会学会大会シンポジウム「オーラルヒストリーと歴史」での報告、マス・コミュニケーション学会ワークショップ「総力戦と女性の動員メディア再考」での登壇(討論者として)、同時代史学会研究会「社会学と歴史学の接点をさぐる-『戦争体験』の問題を中心にして」での報告など、研究成果の中間報告といった意味合いの強いものがまず挙げられる。研究申請書で挙げた「地域」という視点の可能性の探究については、「オーラルヒストリーと歴史」シンポジウムでの報告「地域社会と戦争の記憶」において提案することができた。この報告は、同学会編『フォーラム現代社会学』第7号(印刷中)に掲載される予定である。一昨年に慶應義塾大学のCOEプログラムのシンポジウムで報告した「『戦争体験』とは何か?」も本年度出版された濱日出夫編『戦後日本における市民意識の形成一戦争体験の世代間継承』に収められているが、この二つの報告は、歴史学と社会学の対話の場を設けようとした同時代史学会の研究会「社会学と歴史学の接点をさぐる-『戦争体験』の問題を中心にして」での報告に繋がった。「戦争体験」「戦争の記憶」に関する研究成果を背景に、非常に緊張感に満ちた、実りのある対話を歴史学の研究者たちとすることができた。また、NPO団体「地球市民アカデミア」に依頼され、戦争の記憶と私たちの社会の<っながり>をテーマに講演をしたが(「現代社会をどう捉えるか〜過去との対話を通して」)、自分の研究を一般市民社会に披露する機会であったばかりか、受講生との質疑応答は普段気づかない見地を提供してくれた。
一方で、本年度は調査データの整理や歴史博物館に関する資料収集は行えたものの、喫緊の状態である戦争体験者への聞き取り調査は顕著には進められなかった。最終年度に向けての課題となる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 体験/メディア/同時代史-社会学から見た「戦争体験」と「戦争報道」をめぐって2008

    • 著者名/発表者名
      野上元
    • 学会等名
      同時代史学会第18回研究会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2008-03-15
  • [学会発表] 総カ戦と女性の動員メディア再考2007

    • 著者名/発表者名
      石田あゆう・野上元(討論者)
    • 学会等名
      日本マス・コミュニケーション学会 2007 年度秋期研究発表会メディア史部会ワークショップ
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      2007-10-27
  • [学会発表] 地域社会と戦争の記憶2007

    • 著者名/発表者名
      野上元
    • 学会等名
      第58回関西社会学会大会シンポジウム
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2007-05-27
  • [図書] 戦後日本における市民意識の形成-戦争体験の世代間継承2008

    • 著者名/発表者名
      濱日出夫
    • 総ページ数
      p1-21
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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