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2006 年度 実績報告書

逸脱行為の悪質性評価に関する研究-道路交通法改正をふまえたアクションリサーチ-

研究課題

研究課題/領域番号 18730392
研究機関金城学院大学

研究代表者

北折 充隆  金城学院大学, 人間科学部, 助教授 (30350961)

キーワード社会規範 / 逸脱行動 / 悪質性評価 / 交通違反 / アクションリサーチ / 記述的規範 / 命令的規範 / 縦断調査
研究概要

本年度は悪質性評価を規定する諸要因を洗い出し、逸脱行動に至る認知モデルの解明・構築を目的とした調査を実施した。ある逸脱行動を「悪質である」「悪いことだからやってはいけない」と評価する場合、それに影響する要因は様々であるが、これまでの研究成果をふまえて以下のものを検討した。
1.行為の故意性(わざと逸脱行動を取っているか、それを意識していないのかどうか)
2.逸脱行動によって得られるメリットと生じる被害の重篤の程度とのバランス
3.逸脱行動に対して科される制裁の重さや周囲からの白眼視の程度
4.記述的規範(周囲がどのような行動を取っているか)
5.逸脱が発覚し検挙されるリスク(いわゆる"ばれやすさ")
これらの要因が悪質性評価に及ぼす影響を明らかにし、逸脱判断にいたる認知モデルを解明することを初年度の目標とし、交通違反に関する縦断調査をした研究成果を論文にまとめ、投稿した。また平行して、授業中の私語に関する多面的検討を行った調査の成果をまとめ、起用論文として公刊した。さらに、本助成を受けて得られた研究成果をギリシアで開催されたICAP2006(国際応用心理学会議)、および日本社会心理学会第47回大会(於:仙台)で報告した。これらの活動と平行し、理論的背景を構築するための交通心理学関係の文献を収集し、レビューを行い、来年度前期に実施する予定の調査に向けた計画の策定、および質問紙調査の項目検討を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 4年間の大学生活は、学生の意識と行動に何をもたらすのか3-縦断調査による新設学部学生の4年間変遷に関する総合研究-2006

    • 著者名/発表者名
      宗方比佐子, 北折充隆, 大山小夜
    • 雑誌名

      金城学院大学人文・社会科学研究所紀要 第10巻

      ページ: 13-37

  • [雑誌論文] 授業中の私語に関する研究 -悪質性評価の観点から-2006

    • 著者名/発表者名
      北折充隆
    • 雑誌名

      金城学院論集(人間科学) 第3巻

      ページ: 1-8

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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