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2006 年度 実績報告書

遊びの中にみられる数量理解としての均等配分行動に関する知的発達の変化

研究課題

研究課題/領域番号 18730403
研究機関秋田大学

研究代表者

山名 裕子  秋田大学, 教育文化学部, 講師 (10399131)

キーワード教育系心理学 / 数量理解の発達 / 幼小連携 / 知的発達 / 幼児教育
研究概要

今年度は,研究課題1「今までの実験から明らかになったユニット方略に焦点を当て,遊びの中で行われている配分行動を捉え直すこと」を中心に,遊びの中の学びをどのように考えていくのかという視点から,以下の3点を中心に研究を行った。
(1)遊びの中での配分行動の分析:幼児が生活をしている幼稚園や保育所で,実際にどのような配分行動が行われているか,また数に関する行動が具体的にどのようなものであるかを把握するために,観察データを収集した。そして,「遊びの中の学び」という観点から,これらの行動を分析している。その成果は,現在,論文に投稿中である。
(2)特定幼児の縦断的データの収集ならびに分析(〜20年度まで):年少児の特定の幼児について,週に1度のペースで附属幼稚園にて継続的に観察を行い,3年課程の幼児の発達過程を,遊びを中心とする生活の中での「学び」の観点で分析している。これらの研究は大学附属幼稚園との連携で推進し,幼稚園における園内研修会,ならびに,公開研究会において成果を提供し,同幼稚園研究紀要に寄稿した。また年長児についても観察していたが,附属小学校に入学し,現在1年生に在籍している。附属小学校とも連携しながら,本年度は,算数の授業や小学校での生活を通して観察を行い,幼児期から児童期にかけての認知能力,特に数概念に関して分析していく。
(3)大学生と保育者の発達観についての分析:遊びの中で行われている知的な活動を,教員養成の学生や,保育に携わっている保育者がどのように認識しているのかという調査を行った。大学生が「遊びの中での学び」ということをどのようにとらえ,専門性育成につながる教育の方向性を論じた。また実際に保育に携わっている保育者の意識調査からも,「遊びの中の学び」という視点から論じた。これらの成果は,論文にて発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 大学生が考える「遊びの中での学び」2007

    • 著者名/発表者名
      山名裕子
    • 雑誌名

      秋田大学教養基礎年報 9

      ページ: 23-29

  • [雑誌論文] 幼稚園教育における計画の位置づけ-保育者の計画理解と「遊びを中心とする保育」2007

    • 著者名/発表者名
      奥山順子, 山名裕子
    • 雑誌名

      秋田大学教育文化学部研究紀要(教育科学) 62

      ページ: 43-51

  • [雑誌論文] 大学生における発達のイメージ2006

    • 著者名/発表者名
      山名裕子
    • 雑誌名

      秋田大学教養基礎教育研究年報 8

      ページ: 23-28

  • [雑誌論文] 幼稚園教育における計画の位置づけ-保育者の意識調査にみる保育の計画性と保育者の専門性-2006

    • 著者名/発表者名
      奥山順子, 山名裕子
    • 雑誌名

      秋田大学教育文化学部研究紀要(教育科学) 61

      ページ: 83-90

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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