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2007 年度 実績報告書

学校における問題行動予防プログラムの開発-予防科学の観点から-

研究課題

研究課題/領域番号 18730408
研究機関東京学芸大学

研究代表者

松尾 直博  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10302902)

キーワード教育心理学系 / 問題行動 / 予防 / 学校
研究概要

平成19年度は、学校における問題行動の予防プログラムの開発のために、教員を対象とした調査研究を行い、問題行動と関連の深い危険因子、保護因子を特定する分析を行った。加えて、公立小学校5年生の2学級を対象に、問題行動の予防に関する縦断的研究を開始した。
教員を対象とした調査研究では、学校における問題行動(いじめ、暴力、学級崩壊など)に関連すると思われる危険因子と保護因子を特定するためのデータ収集、分析を行った。その結果、児童生徒本人、家庭、学校、地域の危険因子と保護因子と問題行動との関係が明らかにされた。
公立小学校5年生の2学級を対象とした縦断的研究では、学級の児童について最初に質問紙調査を行い、児童ひとりひとりの心理的特性、学級の雰囲気についての認識について測定を行った。その後、2人の担任教師と打ち合わせをくり返し、「リーダーシップを育てる」「苦手な仲間の良さを見つける」という2つの目標を設定した。その後、各学級で担任により2つの目標を達成するための教育活動を展開した。具体的には、リーダーシップの意義や特徴についての意識を高める授業、自分や仲間のリーダーシップの潜在性に気づかせるはたらきかけ、最高学年に向けての意識を高める働きかけなどを実施した。
その結果、年度末に再び質問紙調査をしたところ、2つの学級とも多くの心理的特性や学級雰囲気の認識において統計的に有意な変化が見られ、良い方向に変化しつつあることが明らかになった。特に、リーダーシップへの意欲が高まり、全体的に積極性が高くなる傾向が見られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 包括的心の教育プログラム(CHAMP)開発の試み2007

    • 著者名/発表者名
      松尾 直博
    • 学会等名
      日本学校心理士会2007年度大会
    • 発表場所
      大阪府千里ライフサイエンスセンター
    • 年月日
      2007-08-11

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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