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2008 年度 実績報告書

幼児期の心の理論と実行機能の発達とその支援

研究課題

研究課題/領域番号 18730411
研究機関静岡大学

研究代表者

郷式 徹  静岡大学, 教育学部, 准教授 (40332689)

キーワード心の理論 / 実行機能 / 誤信念課題 / 無関連言語音効果
研究概要

1. 平成19年度に実験条件(無関連言語音条件または無関連視覚刺激条件)のもとで実施した幼児(年中児)対象の誤信念課題および実行機能課題について分析を行った。その結果、誤信念課題および実行機能課題のいずれにおいても実験条件間および統制条件との明確な違いは見られなかった。この実験は平成18年度に対象児が年少の折りに実施しているので、18年度および19年度のデータを合わせて縦断的な分析を行ったところ、誤信念課題および実行機能課題のいずれも年齢に伴う成績の上昇のみが見られた。
2. 1で示したように実験条件の効果が見られなかったことから、有効な視覚的妨害刺激の開発およびより妨害効果が表れる可能性の高い実行機能課題および心の理論課題の開発を成人対象の予備実験により検討した。1つはRSVP課題を主課題に背景で多数のドットがランダムな方向に移動する視覚的妨害刺激(DRD)となるものであった。しかし、RSVPに対してDRDは効果的な妨害とはならなかった。2つ目として、先行する視線方向を無視(抑制)することが実行機能と係わるかについて検討中である。
3. 自閉症の保育園年長児を対象に環境調整-特に視覚的な指示-を中心とした介入を行った。その結果、身辺自立に関する行動(着替え、排泄、給食の支度など)には効果が見られたが、自発的なコミュニケーション行動や遊びにはそれほど効果が見られたとは言えなかった。手順が決まっている活動の困難に関しては、外部からの視覚的な刺激によりその行動に関連する注意の促進や抑制が可能だが、より自発的な活動に関しては困難であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of individual differences and irrelevant speech on WCST and Stroop test2008

    • 著者名/発表者名
      Goshiki, T.
    • 雑誌名

      Psychologia 51

      ページ: 28-45

    • 査読あり
  • [学会発表] Influences of irrelevant speech on the color and numerical stroop task in young children and adults2008

    • 著者名/発表者名
      GOSHIKI, T.
    • 学会等名
      20^<th> Biennial International society for the study of behavioral development
    • 発表場所
      Wurzburg, Germany
    • 年月日
      2008-07-16

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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